いよいよ来月10月1日から消費税率が10%(一部8%)になります。
そしてこの段階になって、あることに悩まれている事業主さんが多いと思います。それは、「新価格はいったいどう決めればよいの??」というかなり大切な決めごと…。
(顧問先をよく理解している税理士ならば「今更何を言っているのですか!」などとは決して言いません。寧ろ当職はこの類のご相談は9月になってから多く寄せられると予想していました。そして実際その通りとなっています)
複数税率対応のレジスター導入については、相変わらず政府広報やマスコミによって盛んに取り上げられています。しかし、大半の中小企業事業主にとって10月1日以降の準備のキモは、レジスターの導入という「お買い物」の話ではなく、市場(お客様)の動向を見据えての「価格戦略」ということにお気付きでしょう。実はこれこそ答えがないので、ある意味一番難易度が高く、経営者が最も集中すべき課題なのです。
- 価格に敏感なお客様は2%以上のUp→便乗値上げとなり、その結果客離れが起きないか?(観光関係)
- 具体的な価格の提案をして欲しい。(小売)
- 当初イートインは10月1日以降廃止する予定だったが、外国人など一定のお客様はイートインを強く希望している。どう対応すればよいか?(菓子製造販売)
これらは実際に当事務所が顧問先様からご相談を受けている経営課題です。次回はこの経営課題に関しての具体的なご指導の内容をご紹介します。